MDN「アートディレクターの流儀」

国内で活躍するアートディレクター20名が実際に手がけた仕事について、「オリエンテーションから何を考えたか」「どのようにリサーチしたか」「どのように課題を解決したか」、そして「どのように成果物を作り上げていったか」というプロセスを解説する実例集。そのカバーとフォーマットのデザインを担当しました。 カバーのビジュアルでは1人1人の仕事のプロセスを深ぼる内容なので、まさに1人のアートディレクターが仕事に打ち込んでいる姿として、メインモチーフを自分の「オリジナルワーク」であえて描写することで、アートディレクターの属人性にフォーカスする視点を表現しました。同時に作る行為を直感的に伝えるためにハンドメイドな手法をとっています。また、中面でのフォーマットでは、各デザイナーの扉で名前をしっかり立たせるデザインに、誌面自体は突飛なことはせず読みやすく事例を羅列できる設計としました。印刷面では、エンボス紙に特色インクを使用し、デジタルデータだけでは表現しきれない“プロセスを感じさせる”レイヤー感と質感にこだわっています。