Yuka’s Plant Base

Flyer, Key Visual, Logo

Yuka’s Plant Base

Flyer, Key Visual, Logo

中学時代からの友人であり、現在は菜食育アドバイザーとして長野県を拠点に地域に根ざして活動する小池由果さんの、自身の活動とその背景をプレゼンテーションするためのツールをデザインしました。 “食のポリネーターのような存在でありたい”という想いで、料理のスキルを通して生産者とつながり、自身を媒介に健康的な身体づくりのためのワークショップや料理、子育て世帯への料理代行による食育等の活動をしている彼女。 ポリネーターとは、生態系にとって重要な存在であり、ミツバチや蝶のように植物の花粉を運び、受粉を助けることで生態系の循環をつなぐ生物のことを表します。 普段から一次産業への影響も考えた環境に負荷の少ない暮らしや、健康的な身体づくりのための食を心がけながら、生産者の思いに寄り添い、時には農家の手伝いに赴いたりなどの活動を通し、食の大切さを自身の信念を一貫させた活動で伝えようとしています。 ツールデザインでは、そんな彼女の健かな人柄と、自然の食に寄り添った活動を、椎木彩子さんによる生命力のあるタッチのイラストで表現しました。彼女をポリネーターという存在に例えた中央のミツバチを起点に、自然と一体となり、健やかな暮らしを運び届けるようなイメージを想起させるイラストは、単なる一枚絵として機能するだけでなく、ミツバチのアイコンのみを取り出せば活動を示すロゴとなり、さらに3つの植物でシンボル化された彼女の主要な取り組みである「食養生教室」「季節の手仕事ワークショップ」「グルテンフリー焼き菓子づくり」では、今後それぞれの活動を象徴するアイコンとしても活用されます。同時に、この仕組みの提案はデザイナーの個人的なチャレンジとして、既存のロゴ制作とキービジュアルの作り方を疑う試みでもありました。 また色彩は彼女のキーカラーでもある黄色と、植物の深みのあるグリーン、土のブラウンを用いて印刷をし、用紙はナチュラルでやわらかな印象をもったものを選ぶことで、その活動の姿勢を直感的に感じ取ってもらえるような佇まいを目指しました。

Credit

アートディレクション, デザイン
小林誠太
椎木彩子
印刷
JAM
クライアント
小池由果
事例写真
大町晃平